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女子中学生の誘拐死事件の背景にいじめか…学校が調査報告書公開も「黒塗り」多く 浜松市

2021年06月15日(火)  

 浜松市の女子中学生が誘拐され死亡した事件で、背景にいじめがあったとして、遺族が公開を求めていた調査報告書を学校側が公開しました。

 この事件では、当時、付属中学校の3年生だった15歳の少女が浜松市天竜区のキャンプ場で遺体で見つかりました。一酸化炭素中毒による自殺とみられ、自殺を手助けしたとして未成年者誘拐の罪と自殺ほう助の罪で福岡市の33歳の無職の男が起訴されています。

いじめにあって不登校になったか 遺族が調査結果公表求める

 遺族は女子中学生が中学校でいじめを受け、不登校になったことが背景にあるとして、学校がおととし行ったいじめの調査結果を4月12日までに公表するよう求めていましたが、期日までに公表されることはありませんでした。しかし、14日になって学校側は文書を公表しました。複数の報道機関から求められため、と説明しています。

16ページの調査報告書公表も…黒塗りが多く

 調査報告書は16ページにわたり、学級担任らによる聞き取り調査の結果や再発防止策について示されていました。この中で学校側は、女子生徒の情報共有が不十分だったことや学校側の体質に問題があったことを認めました。報告書によりますと、学校側は女子生徒の小学校の教諭から引き継ぎを受け、女子生徒の情報を職員会議で共有したものの、校長には報告されておらず、管理職との連携がとれていなかったということです。また、付属中学校の体質的な課題として、研究色が強く、道徳の授業などでいじめを取り上げたことがなかったことなどが記載されました。

 しかし、調査報告書の中でいじめと不登校の因果関係に関しては黒塗りで隠している部分が多く、明記されていませんでした。この部分に関して、学校側弁護士は「いじめの有無についてコメントできない」としています。

 報告書の最後には、「最大の問題点は付属校で生じる問題の最終的な責任の所在がはっきりとしていない。大学による付属校のガバナンスの強化が必要」と記載があり、組織体制の変革を促していました。

 誘拐事件をめぐっては、33歳の男の被告の公判が、静岡地裁浜松支部で続いています。

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