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教員の負担減 保護者との連絡デジタル化で支援(静岡県)

2021年06月15日(火)  静岡放送
学校と保護者の連絡手段にはいまだに紙や電話が多く、教員の負担になっています。忙しい教員の負担を減らす取り組みが始まっています。

 この日、富士宮市立井之頭小学校6年生担任の徳井先生は、150枚のプリントを印刷していました。
<徳井勝規教諭>「5月の古紙回収のプリント。今回は100枚以上になる。それぞれの人数分を確認しながら詰めるのは結構時間がかかる」
 学校と保護者との連絡は今も、児童に渡すプリントがメインです。この学校では、月に10枚ほどのプリントを配っています。
<徳井勝規教諭>「時間がないときは休み時間にもやるので、子どもたちと一緒に遊ぶ時間が削られるところはある」
 日本の教員の1週間の仕事時間は、世界の平均よりもかなり長いのが現状です。中でも、事務業務の時間は48か国で最も長いのです。その要因のひとつが、学校と保護者の連絡です。
<富士宮市立井之頭小学校 望月泰司教頭>「配ってからさらに見たいときにファイルにはしてあるけど、保護者でなくしてしまったのでもう1部ほしいとなるとさらに手間がかかる」
 学校のプリントをデジタルにファイル化するツールを開発したのは、教員経験がある芝切祐貴さんです。この「スクジュール」というツールは、学校と保護者の負担を減らします。これまでは原稿を作成し、印刷、学年やクラスごとに仕分けし、先生が生徒に配布するなど、作業が非常に多いのです。しかし、このツールを使うと、原稿を作成し、ツールにアップするだけです。学校、保護者、生徒が見られるようになり、更新されるとメールで通知がきます。
<EGエンジニアリング 芝切祐貴代表>「教員の業務の超過労働が問題になっている。私自身も体感してきた。ITを使って教員の業務を減らしていきたい」
 こちらの小学校では、この新しいデジタルツールを試験的に導入しました。
<富士宮市立井之頭小学校 望月泰司教頭>「載せたいお便りを選択して、保護者に通知するように選択して配信する。印刷する分と配布する分の時間が減ります。確実に保護者に行き渡るようになります」
 新しい取り組みに不安はあるものの、現場からは前向きな声があがっています。
<小学校教諭>「パソコン上でできるのは便利」「たくさん持って帰って見なければいけなかった仕事量が一覧で管理できることは良さでもある」
 今まで紙で配っていたプリントをデジタルにするには課題もあります。
<富士宮市立井之頭小学校 望月泰司教頭>「使い方が慣れるまで大変。一番大変なのは保護者・地域の方にも知ってもらうことが大変」
 プリントを受け取る保護者はデジタル化に賛成のようです。
<保護者 宮島里咲さん>「どこに置いたっけとなるときもあるので、月の情報が読みたいときにさっと探し出して携帯で読めるのは便利」
<富士宮市立井之頭小学校 山崎雅史校長>「デジタルとペーパーのそれぞれの良いところを『スクジュール』を使いながら、ICTの可能性を探っていきたい」
 今後、出欠席や生徒の勉強時間の管理などもデジタルツールを活用します。先生たちの負担を減らす試みが、教員の働き方改革を後押しします。

#オレンジ6 6月15日放送
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