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被災した製麺所 熱海で愛される麺 守る動きが広まる

2021年07月21日(水)  静岡放送
熱海市で起きた土砂災害の被害を受け老舗の製麺所が休業を余儀なくされました。熱海で長年愛されたこの味を守ろうとする動きが広がっています。

 熱海市の老舗の中華料理店を支えているのは地元の製麺所です。
 <濱よし 柳下隆店長>「本日届きました」
 餃子の皮やラーメンの麺は地元の製麺所で作られたものを長年使っていました。しかし、この製麺所がいま大きな岐路に立たされています。
 7月3日に発生した土石流の新たな映像です。大きな被害を受けたのは熱海で有名なコマツ屋製麺所です。
 <実家のコマツ屋製麺所が被災した中島茉子さん>「私が撮影しました。本当に起きているのかな。現実を受け入れられない」
 中島さんは工場の上にある自宅にいました。工場には、土砂やがれきが大量に流れ込んでいました。
 <実家のコマツ屋製麺所が被災した中島茉子さん>「災害が起きてあまり悲しんでいる時間はなく、麺をどうしようか、会社のことを家族が心配していた。ひとまず丸山製麺でやってくれることに」
 稼働できないコマツ屋製麺所に手を差し伸べたのは、東京都内の製麺会社です。この丸山製麺は、コマツ屋製麺所の中島秀人社長が、25年前に製麺の基礎を学んだ場所です。
 <丸山製麺 丸山和浩社長>「(コマツ屋製麺所が)工場から出荷できないと聞いたので、すぐにうちから送ると決めた」
 丸山製麺は土石流が起きた翌日からコマツ屋製麺所の分の麺も作り始めました。毎朝4時から麺を作り、毎日欠かさず、熱海まで届けています。7月21日は、麺や餃子の皮など、約220キロを熱海に送りました。
 <丸山製麺 丸山和浩社長>「我々が扱っている麺は日本の国民食。少しでも消費してもらって、熱海の人たちが頑張れるようにしていただきたい」
 このサポートによって土石流の発生後も熱海市内を中心に40店舗以上に届けられています。
 <来店客>「皮は薄いわりにモチモチしていておいしいです」「努力というか麺を守ろうとする気持ちが感じられて、心して食べたい」
 <濱よし 柳下隆店長>「再起に向けて我々も協力を惜しまずに歩んでいこうと応援しています」
 <実家のコマツ屋製麺所が被災した中島茉子さん>「みんなの力をいただきながら頑張るので、見守ってほしいし応援してほしい」
 長年熱海で愛されてきた麺を守りながら中島さんたちは工場の立て直しを目指します。

7月21日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6
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