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熱海土石流 復旧へ ボランティア活動開始

2021年07月21日(水)  静岡放送
熱海市の土石流災害は発生から19日目。7月21日、新たに1人の遺体の身元が確認されました。現場では行方不明者の捜索が続けられ、災害ボランティアの活動も始まりました。

 <天野真梨花記者>「じりじりと強い日差しが照り付る中で、きょうは複数台の重機が1カ所に集まり、懸命の捜索活動が行われています」
 21日の現場での捜索活動は約900人態勢で続けられました。熱海市によりますと21日、新たに1人の遺体の身元が分かり、坂本玲子さん(87)と発表されました。伊豆山地区の土石流災害ではこれまでに19人の死亡が確認され、いまだに8人の行方がわからないままです。
 <桝永元気記者>「伊豆山小学校です。本来であればきょうこの場所で終業式を行われる予定でした。しかし、今は、夏休みを心待ちにする児童たちの姿はありません」
 被災した小学校は21日、静かに1学期最後の日を迎えました。夏休みを前に校長は児童たちに「みんなで協力して、工夫して、心を伝えあって、乗り越えていきましょう」と呼びかけたそうです。
 土砂が崩壊した現場では新たな動きがありました。
 <伊豆川洋輔記者>「土石流の起点となっている現場は山肌が完全にはがれてしまい、土砂が今も残っている様子です」
 国土交通省は土石流が流れた逢初川流域で新たな崩落などによる二次被害を防ぐため緊急工事を始めました。専門家らで構成する「熱海緊急砂防対策チーム」が土石流の起点周辺にセンサーなどを設置して崩落の兆しを見張り続けます。また、住宅地につながる流域には土石流をせき止めるえん堤などを3カ所に設置。万が一、崩落を起こしても被害を食い止めたい考えです。
 被害を受けた地域では復興に向けた災害ボランティアがスタートしました。
 <桝永元気記者>「逢初橋からほど近いこちらの通りにも多くの土砂が流れ込みました。しかしこちら、建物の中にある『逢初地蔵』は無傷のまま今も静かにたたずんでいます」
 午後にボランティアが取り組んだのは地元で守り神とされる「逢初地蔵」の救出作業です。力を合わせて2体の地蔵を台座から取り外し、丁寧にシートで包んで近くの公民館まで運びました。
 <地元在住ボランティア>「(地蔵は)心のよりどころ。土石流からまぬがれ大切さを改めて感じた」
 ようやく進み始めた本格的な復旧作業に地元の人たちも一安心です。
 <中田春子さん(76)>「本当にありがたいです。私たちでは力もないですし、ボランティアの人たちには本当に感謝しています」
 <熱海市社会福祉協議会 黒川宜夫次長>「一時帰宅も始まった中で、社協の方に要望も寄せられる。聞き取りをしてボランティアを派遣できれば」
 7月中は事前に登録を済ませた熱海市内に住むボランティアを1日20人ほど受け入れ、復旧作業を後押ししていく方針です。

7月21日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6
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