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いざ“競輪”へ 総体スプリント覇者・日高裕太選手がプロの世界へ第一歩

2021年06月10日(木)  テレビ静岡
スポーツの話題は自転車、競輪です。

静岡県伊豆市にある国内唯一の競輪選手養成所に厳しい試験を通過した、静岡北高校出身の日高裕太選手。

高校時代は1対1で競うスプリントという種目で、令和初のインターハイチャンピオンに輝いた高校年代最強のスプリンターが見据える先は。

今年3月、学生生活に別れを告げ巣立ちの時を迎えた青年が・・・。

「高校卒業しちゃうと会えなくなっちゃう人も多いんですけど、そういう中で自分の結果がみんなの耳に届くように自分も頑張っていきたいと思います」

日高裕太選手19歳。

静岡北高校では2年生の夏、自転車競技スプリント種目で令和最初のインターハイチャンピオンに輝いた高校年代最強のスプリンターです。

競輪選手を夢見る彼は卒業後、倍率約5倍の狭き門を通過し伊豆市にある国内唯一の養成所へ。

夢に向かって歩き出しました。

日高裕太選手 「(Q:養成所のイメージは?)きついの一言。今年も高いレベルの人たちが集まっているので良い環境でトレーニング出来るのは良いなと思いますね」

高校で全国二冠に輝くなど実績は積み上げてきましたが、養成所では上のカテゴリーで活躍した大学生や社会人と同じ土俵で競わなければなりません。

才能はあっても一筋縄ではいかない。

そんな厳しい勝負の世界に身を投じたきっかけが・・・。

日高裕太選手 「師匠がいなかったら今の自分は絶対にないと思うので。小学生の時に師匠の良太さんのレースを静岡競輪に見に来たんですけど、そこで良太さんが優勝して、自転車でこんなスピードが出せるんだ、格好良いなと思って、自分も将来競輪選手になりたいなと思いました」

師匠の鈴木良太選手。

20年に渡り競輪界で戦い続け、トップクラスのS級1班にも在籍していたベテラン。

日高選手にとって最も憧れの選手です。

もともとご近所同士で鈴木選手と知り合いだった日高選手は、中3で弟子入りし、2人3脚でトレーニングに励んできました。

3年間、傍で成長を見てきた師匠も彼の才能に舌を巻いています。

師匠・鈴木良太選手 「素質ははじめからあったんだと思います。1年生の始めの頃から強かったですし、ダッシュもある程度ありながら長い距離ももがけるので羨ましい限りですね」

日高選手が高校で頂点に輝いた「スプリント」は1対1の対戦方式。

短い距離で、ダッシュのスピードが勝負のカギとなる種目です。

ただ、実は彼の特徴は「地脚(じあし)型」。

長い距離でトップスピードを維持できる、競輪向きの走りの特性を持っています。

その武器を伸ばすために高校卒業から力を入れているのが「ウエイトトレーニング」です。

トレーナー「1回ずつ止めてやって止めてやって、というのじゃなく、自転車につながるような連続でやっていくような」

長距離で速いスピードを維持するには効率的にペダルを回すことが必要不可欠。

筋力強化はもちろんですが、上半身から下半身、足へとスムーズに力を伝えるトレーニングに週4日打ち込んでいました。

ただ効率的な体の使い方は、そう簡単ではありません。

例えば100キロの重りを担いだスクワット。

師匠と比べると・・・

重りがスムーズに上下動する右の師匠に対して、左の日高選手は上と下、わずかに止まる瞬間があります。

まだまだ課題はありますが確実にトレーニングは実を結び、体重は2カ月足らずで5キロ増えて80キロ。

肉体の変化は走りにも表れ・・・。

日高裕太選手 「ちゃんと自転車に力が伝わるようになったんで、トップスピードも上がった。自分の長所がどんどん活きていくかなと思います」

最高速度は時速75キロ。

発展途上ながら、既に一流プロ選手並みのスピードを記録しています。

令和初のインターハイチャンピオン、さらなる成長を誓い、いざ養成所へ。

日高裕太選手 「選手になってからが勝負なので、養成所では自分をいちから鍛えなおして、出てきてから通用するようにやっていきたい」

そして5月27日、2週間の健康観察期間を経て行われた入所式。

今年は男女合わせて90人が入所します。

「日高裕太」

「はい」

日高選手も髪の毛を刈り気持ちを新たに、来年3月の卒業を目指し己を磨きます。

日高裕太選手 「入所する前はすごい不安だったんですけど、時間も厳しいけどそこも自分を磨き上げる1つのところだと思うのでがんばっていきたいと思います。年上の先輩方に負けないように食らいついていって、デビューしてからが勝負なので、デビューしてからちゃんと勝てるように、ここでみっちり練習していきたいと思います」
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