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熱海 再生へ 伊豆山のボクシングジムが名門ジムと合同練習 拳がつなぐ絆(静岡県)

2022年01月14日(金)  静岡放送
熱海市伊豆山地区にあるボクシングジムで先週、合同練習が行われました。訪れたのは名門ジムの選手たち。拳を交えた新しい支援の形です。

 伊豆山のジムに神奈川県内で活動するボクシングジムの選手たちがやってきました。世界チャンピオンを輩出するなど、全国屈指の強豪ジムで、選手たちは中学生ながらプロ志望です。この日の合同練習が実現したのは、あの災害がきっかけでした。
<大澤美奈絵さん>「(テレビ報道を見た時に場所が分かりましたか?)わかりました。はっと思って、大変なことになっちゃったって」
 ジムは土石流の被害こそありませんでしたが、目の前の道路は長い間立ち入り禁止となり、休業を余儀なくされました。
<FISTボクシングスクール 多田友樹会長>「日中も消防や自衛隊がたくさんいて、大人が歩ける状態じゃなかった。壁とかロッカールームがカビだったり、グローブとか革製品がカビだらけで使えない状態で」
<大澤美奈絵さん>「(安否確認の連絡をしたが)数日返信なかったんで『わーどうしよう』と思ってたら、数日後に『何とか生きてました』って連絡あったので良かったと思って。その連絡をきっかけに、こちらに出稽古に来させてもらったり」
 大澤陽選手です。小学生の大会で全国チャンピオンに輝いた実力者です。大澤選手は小学生の頃から伊豆山の選手たちと一緒に練習するなどつながりがありました。母親の美奈絵さんが近隣のジムに声をかけたことから合同練習が実現しました。
 みんなが楽しみにしていたスパーリング。他のジムの選手の動きは伊豆山の選手たちにとって新鮮です。
<伊豆山ジム 石川創琉選手>「パンチの打ち方とか足の使い方を参考にしたいと思って見ていた。相手の動きに合わせて、どういう動きをとるとかが、うまい人はできているので理解したい」
<伊豆山ジム 佐藤夢音選手>「パンチの強弱だったりフェイントだったり、そういうのが勉強になった」
<E&Jカシアスジム 大澤陽選手>「なんもできなかった」
<佐藤辿音選手>「プレッシャーのかけ方がこっち行こうとしてもこっちだったりして、いいと思います」
<E&Jカシアスジム 大澤陽選手>「また、お願いします。めっちゃ勉強になりました。違う人とやってるんで、試合と似た感じでできるんで、そういう面でも勉強になりました。来てよかったです」
<大澤美奈絵さん>「みんなで高めあえて、少しでも熱海の子たちが練習もままならない時期があったかと思うんです、災害で。ここのジムの子たちも励みになるならお互いにありがたい話なので」
 その後、選手たちは伊豆山神社にお参りに行ったり、砂浜でのトレーニングをして親睦を深めました。
<大澤美奈絵さん>「貴重なお時間をありがとうございました。これから活気が戻ってくることを願っております。同じ思いで闘ってますから、必ず応援してますからね。絶対みんな敵じゃないから、味方なんで、これからもがんばってください」
<FISTボクシングスクール 多田友樹会長>「今回いろんなジムが集まってくれて、自分の方に連絡くれてすごいありがたいです。親御さんたちの横のつながりができたのが大きいかなと思います」
 土石流によって一時は諦めかけたボクシングジムの再開。拳を通して築いた絆が、子どもたちの夢を後押ししてくれています。
#オレンジ6 #おれんじ 1月14日放送
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