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沼津の鉄道高架事業 紆余曲折の着工式 国の認可から18年(静岡県)

2022年01月14日(金)  静岡放送
国の事業認可から18年、大きな節目を迎えました。JR沼津駅周辺の鉄道高架事業の前提となる新貨物ターミナルの整備に向け、1月14日、現地で着工式が行われました。

 14日に着工したのは、高架事業のうち、沼津市が受け持つ新貨物ターミナル用地の造成です。着工式には、国や県、地元関係者など約50人が出席し、沼津市の頼重市長や川勝知事らが工事の安全を祈願しました。着工したのは、約11.8haの敷地のうち、すでに発掘調査が終了した約1.3haと調整池部分の1.4haです。造成にかかる事業費は約5100万円で、2022年度中に完了予定です。
<頼重秀一沼津市長>「今後は貴重な土地をお譲りいただいた皆様、そして地域の皆様のためにも、この事業がしっかりと前進していけるように、県や関係者としっかりと連携して進めていきたい」
 頼重市長は改めて地元への協力に感謝しましたが、着工までには紆余曲折がありました。
<県の担当者>「行政代執行第2条により、行政代執行を行います」
<増田剛記者>「唯一、明け渡しに応じていなかった元地権者の土地に対し、行政代執行が行われ、今、立ち木が撤去されていきます」
 鉄道高架を進めるには、現在の貨物ターミナルを原地区に移転する必要がありますが、移転先の地権者らが反対していました。2021年2月、県は最後まで明け渡しに応じていなかった元地権者の土地について行政代執行に踏み切り、土地の収用を完了しました。あれから約1年。着工について最後まで明け渡しに応じなかった元地権者はこう話しました。
<土地を収用された久保田豊さん>「私ははっきり言って、まだ承諾していない。売ってない。金ももらってない。それで平気で人の土地を収用してどんどん工事をする。県知事にしても、市長にしても何を考えているんだ」
 高架事業を一時は凍結させていた川勝知事。賛成・反対で地域が分断されてきたことが「つらかった」とした上で「新たな一歩」との認識を示しました。
<川勝知事>「原地区の方々がこれまでのように犠牲になるのではなく、きょうは新しい発展の第一歩。春に向かって踏み出す。(今日の着工が)そういう一日になるという思い」
 事業費約787億円をかける鉄道高架事業。JR沼津駅周辺の鉄道を高架化することで渋滞解消や市街地の南北一体化を目指します。着工した新貨物ターミナル用地の造成が完了した後、次は県側で高架化の本体工事が進められます。

 県は本体工事に着工後、13年かけて完成を目指すとしていましたが、工事期間など詳細については、現在JRと調整しているということです。14日の着工で総事業費2000億円の大型事業は、2004年の事業認可から18年かかって大きく動き出しました。
#おれんじ #オレンジ6 1月14日放送
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