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静岡県知事選2021 争点「リニア問題」県民はどうみる

2021年06月08日(火)  静岡放送
知事選の主な争点について県民が期待し、求めることは何か、シリーズでお伝えします。1回目はリニア新幹線の問題です。

 吉田町で米を栽培する眞崎英彦さんです。田んぼの広さは3ヘクタール。米作りには大井川の支流の水を引き込み、大量に使います。
<眞崎英彦さん>「お米づくり=水、命の水といっても言い過ぎではないですね。リニア工事で水が減るかもしれない話になって、非常に不安に感じる」
 リニア中央新幹線の工事では、南アルプスにトンネルを掘ることで大井川の水に影響があるのではないかと流域住民が心配しています。
<眞崎英彦さん>「ダメージを被るのか、ちゃんと考えて頂き、そうしない政治家であってほしい。誰も犠牲にならないで、犠牲になったとしても説明されるべき、良識のあるリーダーに県知事をやっていただきたい」
 約60年前から続く焼津市のウナギの養殖場です。ここでも大井川の地下水を1日2000トン使っています。水を守るためには、はっきりと主張できるリーダーが必要だと考えています。
<共水 片岡征哉代表取締役>「県民ファーストで考えていただきたい。国・JRに厳しい意見を言っていただき大井川を守ってほしい」
 一方、リニア工事が進むことで地元にはメリットもあります。
<住民>「(県道に)トンネルを作ってもらいたいんだよ、ここの人はね、もう昔から言っていることでね」「雪が降るところを通らなくなるから、トンネルが開通すれば助かります」
 JR東海は、リニアの工事車両が通る県道に新しいトンネルを建設します。約140億円の費用はJR東海の負担です。完成すれば、静岡市中心部までの車での所要時間は約30分短縮され、とても便利になります。自治会連合会の栗下会長は、相手と対話しながら解決していく力がリーダーには求められると話します。
<井川自治連合会 栗下浩信会長>「右でしか行けない、左でしかいけないというと物事はうまく行かない。右左はっきりすれば弱者が生まれる。みんなが幸せになるには対話が一番」
 専門家は、リニア問題に対する候補者たちの主張に違いはないとした上で、判断のポイントに「交渉力」というキーワードを挙げます。
<静岡大学人文社会科学部 井柳美紀教授>「解決のプロセスの中で、交渉力とか調整力が必要とされてくる。政治で必要な交渉力を、有権者が話を聞きながら見極めていくことが必要」
 2人の候補はどちらもリニア工事は地域の理解が大前提としています。
 川勝さんはリニア問題を政策の筆頭に掲げ、工事で発生する湧水の全量を戻すことを訴え、水問題などが解決するまでは工事は認めない姿勢を貫きます。
 一方、岩井さんは国交省副大臣などの経験から、科学的、工学的な議論が必要だと訴え、国やJR、住民などと「対話」を重視する姿勢を示しています。
 2人の違いは、強い姿勢で交渉に臨むのか、対話を重視し解決するのかといった点です。
 知事選の主な争点について、次回は人口減少の問題を取り上げます。

#オレンジ6 6月8日放送
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