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熱海土石流 発生場所近くの第二の盛り土現場を地域住民がドローンで調査(静岡県)

2021年09月13日(月)  静岡放送
熱海市で7月に発生した土石流で、崩れた盛り土のすぐそばに、住民たちが「第二の盛り土」と呼ぶ現場があります。不安を募らせる住民たちは、その実態を把握するためにドローンによる調査に乗り出しました。

 急斜面に無造作に捨てられた土砂。高さ数十mに及ぶ大量の土には固められた様子はなく、この場所を住民は「第二の盛り土」と呼んでいます。
 この映像を撮影したのは熱海市伊豆山の有志の住民です。ドローンを飛ばす国の許可を得て専門業者に依頼しました。
<住民>「大規模に落ちちゃってる」
 住民が不安視するこの場所は、土石流で大きく崩れた盛り土の南隣にある谷筋、ソーラー発電施設のすぐ下にあります。「第二の盛り土」から下った先には民家が立ち並んでいて、住民自ら危険性を確認するべく動き出したのです。
<住民>「上から見たほうが全体的な様子も見えてやっぱり一段とやばいんじゃないかって感じだよね」
 水が流れた跡でしょうか、表面には大きなひび割れがいくつも見られます。ブルーシートのようなゴミも確認できます。
<現場視察関係者>「産廃だよ。どっかの解体ガラか」
 この「第二の盛り土」を管理するのは7月の土石流で崩れた盛り土の土地と同じ所有者です。土地所有者の代理人によりますと、周辺の土地一帯をグラウンドにして市民に使ってもらうつもりだったといいます。関係者によると、市は2021年6月、土砂流出の危険から土の搬入の中止命令を出し、斜面の角度を緩やかにすることなどを指導しました。ただ、ドローンの映像からは土砂流出を防ぐ対策は確認できません。
<被害者の会 加藤博太郎弁護士>「現在、熱海の盛り土でもう1個盛り土がございまして、今にもまさに崩れそうな盛り土と」
 「第二の盛り土」への懸念は国にも広がっています。
<被害者の会 加藤博太郎弁護士>「緊急性の高いものを速やかに対策しないと第二の被害が発生してしまうというところを懸念」
<原口一博衆院議員>「私たちも速やかな立法作業に入りたいと申し上げたい」
 県や市は「現時点で、すぐに災害が発生する危険な状況は見られない」としていますが、現状を知った住民たちは素早い対応を求めています。
<土石流で自宅が被災した太田樹さん>「想像のできないことが実際に起きているので『第二の盛り土』が崩れてもおかしくない。根拠のあるデータを出して本当に安全なのか公にしてほしい」
 住民たちは撮影した映像をもとに地域に広く危機感を共有しようとしています。
#オレンジ6 9月13日放送
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