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食品廃棄物を無駄にしない ファミレスの新しいSDGsな取り組み(静岡県)

2021年09月17日(金)  静岡放送
食品廃棄物を減らすためにファミリーレストランが新しい取り組みを始めました。本来なら廃棄されるものが富士宮市での牧場を経由して価値のあるエサに生まれ変わります。

<天野大輔記者>「野菜の自然な甘味が口いっぱいに広がって美味しいです。こちらのドリアなんですが、材料となる生乳を用意するのに、レストランでは捨てられてるはずのあるモノが活かされていると言うんです」
 秋の訪れを感じさせる「かぼちゃとさつまいものドリア」。ファミリーレストランの「デニーズ」で9月から新たなメニューとして加わりました。全国の店舗で食べることができるメニューですが、ドリアに欠かせない生乳は富士宮市の牧場で絞られたものが使われています。
 富士山の麓に広がる富士宮市の牧場「リオグランデ」です。この牛たちから採れた生乳がドリアに使われますが、食べているエサにレストランで廃棄される意外なものが使われています。
<スタッフ>「(何のエサを与えている?)コーヒーの豆かすのエサ」
 牛たちが食べているエサは、なんとレストランから出たコーヒーの豆かすを使ったエサだといいます。
<天野大輔記者>「こちらがコーヒーの豆かすを使った飼料です。見た目はコーヒーの色そのものですね。匂いを嗅いでみますと、酸味に混じって、コーヒーのあの香ばしい香りが残っています」
 色や匂いから元はコーヒー豆だったことがうかがえるこちらのエサ。「デニーズ」の一部地域の店舗から豆かすを捨てずに回収し、発酵などの過程を経て飼料として生まれ変わります。
<リオグランデ 宮島幸生代表>「苦いかなというイメージがあり、最初は牛たちが食べるかなと少し不安になった。もう何カ月もあげているが、特段、牛は嫌がる様子もなく、普通に食べてくれている」
 牛たちから採れた新鮮な生乳はホワイトソースに加工され、そのホワイトソースを使ってつくられたのがあのドリアだったわけです。
<リオグランデ 宮島幸生代表>「人間が食べられないものはあるが、まだ牛たちにはエサとして利用価値があるというところで、積極的に使わせていただいている。僕らも初めて、自分たちの牛乳が、デニーズさんで製品になるまでを見届けさせていたただき、すごくうれしい思い」
 工場や店で出された食品廃棄物をエサや肥料に加工し、それらを活用してつくられた農産物を再び店で出す一連の循環は「食品リサイクル・ループ」と呼ばれます。
<セブン&アイ・フードシステムズ広報室 杦谷大樹さん>「特にこのリサイクルループについては、同じ形で拡大するのか、それとも違った形で新たな取り組みを始めるのか、今後検討を進めて廃棄物の削減に取り組んでいきたい。環境についての取り組みは今後、重要になってくるし、もっと加速させていかなければならない」
 静岡の牧場も貢献している食品廃棄物を減らすための取り組み。こうした積み重ねがSDGsのテーマとなっている持続可能な世界を実現していくために大切になってきます。
#オレンジ6 9月17日放送
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